【公式記録(ベスト11他)】第99回(2020年度)静岡県高校サッカー選手権 優勝:藤枝明誠高校

令和2(2020)年度 全国高校サッカー選手権 静岡県大会

 この年は新型コロナウイルスによる自粛期間の影響で、どのチームも実戦経験が不足する中で大会を迎えました。 

 優勝候補は、前年度全国覇者の静岡学園を筆頭に、新人戦優勝の藤枝東、2年ぶりの全国大会を狙う浜松開誠館、藤枝明誠といったチームが挙げられていました。

決勝トーナメント1回戦

決勝トーナメント1回戦は、優勝候補の一角である藤枝東がまさかの敗退。静岡学園と浜松開誠館はともに5得点と圧勝し、準々決勝に進出しました。

静岡学園 5−1 静岡北

得点者:(学)古川、渡辺、冨永3

    (北)松下

東海大翔洋 2−0 藤枝東

得点者:(東)山田賢、中沢

常葉橘 3―3(PK 7−6) 科学技術

得点者:(常)柴2、深谷

    (科)林、浦山、青柳

清水桜が丘 1−0 袋井

得点者:(清)深沢空

浜松開誠館 5−0 浜松東

得点者:(開)中道、熊取谷、加藤2、峰松

藤枝明誠 2−2(PK 3−2)聖隷クリストファー

得点者:(藤)中山、高野

    (聖)西沢、山崎

磐田東 2−0 富士市立

得点者:(磐)大久保2

浜名 1−1(PK 5−3)飛龍

得点者:(浜)頼美

    (飛)坂田 

準々決勝

準々決勝は、1回戦で藤枝東に勝利した東海大翔洋が、常葉橘を2−0で下し、10年ぶりのベスト4に進出。浜松開誠館ー清水桜が丘は接戦となりましたが、1年から10番を背負うエース・熊取谷一星が、2試合連続のゴールで1−0と勝利しました。静岡学園と藤枝明誠も接戦を制し、準決勝に駒を進めました。

これにより、史上初のベスト4全てが私立による準決勝となりました。

東海大翔洋 2―0 常葉橘

得点者:(東)市川、大槻

藤枝明誠 1−1(PK 3−2)磐田東

得点者:(藤)鳥尻

    (磐)渡辺

静岡学園 1−0 浜名

得点者:(静)田辺

浜松開誠館 1−0 清水桜が丘

得点者:(浜)熊取谷

準決勝

藤枝明誠 3−0 静岡学園

得点者:(藤)賀茂2、鳥尻

前半は静岡学園ペースも0−0のまま終了。迎えた後半9分、藤枝明誠はフリーキックの流れからヘディングで折り返したボールをMF・賀茂大紀が決めて先制します。

勢いに乗る藤枝明誠は後半19分に、またしても賀茂がダイビングヘッドで追加点。

焦る静岡学園に対し、藤枝明誠は後半30分、MF・鳥尻智紀がコーナーキックを決めてダメ押し点。

3−0という思わぬ大差で藤枝明誠が4年ぶりの決勝に進出しました。

静岡学園は、ディフェンスラインに、関根大輝、田辺秀斗、行徳瑛、中盤に渡辺怜歩、古川陽介といったタレントを擁していましたが、エース・加納大のケガによる欠場が痛く、全国連覇のプレッシャーもあり、無念の準決勝敗退となりました。

東海大翔洋 3−1 浜松開誠館

得点者:(東)中沢2、山田賢

    (浜)加藤

前半から攻める浜松開誠館に対し東海大翔洋が耐え続ける展開が続きましたが、前半終了間際、フリーキックを得た浜松開誠館のDF・加藤大晟が、相手ディフェンスの壁下を通す技ありのシュートを決めて先制します。

対する東海大翔洋は後半25分、セットプレーで味方が倒されて得たPKをFW・中沢勘太が決めて同点に追いつきます。

この得点をきっかけに一気に東海大翔洋がペースを握ると、後半29分、コーナーキックからMF・山田賢義がドンピシャヘッドで勝ち越しに成功します。

さらに同36分、中沢がドリブルで右サイドを突破し、ダメ押しゴール。

東海大翔洋は東海大一時代以来の28年ぶり、校名が変わってからは初の決勝進出を果たしました。

決勝

藤枝明誠 3−0  東海大翔洋

得点者:(浜)賀茂、中山、村松

前半は両チームとも決定機が少ない中、24分にスルーパスから市川舜基が抜け出してシュートを放ちますが、藤枝明誠のGK・市川泰壱がタイミングの良い飛び出しでコースを消してシュートストップ。0−0のまま終了します。

後半13分、藤枝明誠は右サイドでフリーキックを得ると、MF・横山唯良の鋭いキックにMF・賀茂大紀がヘディングで合わせて先制します。

これでペースを掴むと、8分後の後半21分、主将の中山碧が、FW高野雷我のパスから中に切れ込んで強烈なミドルシュートを決めます。

終了間際にはフリーキックの混戦からMF・村松寛大が押し込んで勝負あり。

藤枝明誠が4年ぶり3度目の優勝を果たしました。

全国高校サッカー選手権

1回戦

藤枝明誠 3−2 新田

得点者:(藤)横山、増田、小林洸

    (新)玉井、岡田

 試合は序盤、こぼれ球の対応で後手に回ってロングシュートを立て続けに浴びて前半20分までに2失点を喫します。

 しかし前半26分に新田のD

Fが一発退場すると流れが変わります。

 前半終了間際、FW・高野雷我のドリブル突破からのクロスに、MF・横山良唯が押し込んで1点差に迫ります。

 後半28分には、最前線に上がっていたセンターバックの増田七翔が、途中出場の左サイドバック・中谷未聖のクロスをヘディングで決めて遂に同点に追いつきます。

 そして後半40分、右CKの流れからまたしても中谷がクロスを上げるとファーサイドのCB・寺田昴弥がヘディングシュート。ポストの跳ね返りをMF・小林洸が決めて決勝点。

 藤枝明誠が劇的な逆転勝ちで、1回戦を突破しました。

2回戦

藤枝明誠 1−1(PK 6−7)山梨学院

得点者:(藤)賀茂

    (山)浦田

 2回戦の相手は山梨県代表・山梨学院。何度も練習試合を重ねた手の内を知った相手ということもあり、試合は序盤から一進一退の攻防となりました。

 前半31分、藤枝明誠は守備陣のクリアボールが相手に渡り、カウンターから先制を許します。

 しかし藤枝明誠もすぐにコーナーキックの流れからMF・賀茂大紀が決めて同点に追いつきます。

 その後はロングボール主体で攻める山梨学院に対し、藤枝明誠はサイド攻撃に勝郎を見出そうとしますが、ゴールをこじ開けることはできず。PK戦の末、無念の敗退となりました。

 勝った山梨学院はこのまま勝ち進み、決勝で青森山田をPK戦で下し、全国優勝を果たしました。

【結果】令和2(2020)年度 全国高校サッカー選手権 静岡県大会

優 勝

 藤枝明誠

準 優 勝

 東海大翔洋

ベスト4

 静岡学園、浜松開誠館

ベスト8

 常葉橘、磐田東、浜名、清水桜が丘

全国高校サッカー選手権結果

 2回戦敗退

大会優秀選手(ベストイレブン)

GK

 市川泰壱(藤枝明誠・3年)

DF

 田辺秀斗(静岡学園・3年)

 関根大輝(静岡学園・3年)

MF

 大槻一馬(東海大翔洋・3年)

 中沢勘太(東海大翔洋・3年)

 小林 洸(藤枝明誠・3年)

 中山 碧(藤枝明誠・3年)

 賀茂大紀(藤枝明誠・3年)

FW

 熊取谷一星(浜松開誠館・3年)

 市川舜基(東海大翔洋・2年)

 高野雷我(藤枝明誠・3年)

その他の優秀選手・チーム

優秀GK

 安達丈瑠(東海大翔洋・3年)

優秀DF

 寺田昴弥(藤枝明誠・3年)

最優秀新人

 行徳 瑛(静岡学園・1年)

フェアプレー賞

 なし

表彰(MVP・得点王・アシスト王)

MVP

 賀茂大紀(藤枝明誠・3年)

得点王

 冨永日向(静岡学園・3年)

 中沢勘太(東海大翔洋・3年)

 加藤大晟(浜松開誠館・3年)

 賀茂大紀(藤枝明誠・3年)

アシスト王

 中沢勘太(東海大翔洋・3年)

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