第104回 全国高校サッカー選手権静岡県大会 決勝 浜松開誠館ー藤枝東
2025年11月15日 IAIスタジアム日本平
浜松開誠館 ０−０（PK５−４） 藤枝東
得点：
インハイ県大会決勝と同じカードとなった浜松開誠館と藤枝東の一戦は、開始早々からお互いに決定機を作ります。
まずは前半３分、浜松開誠館のMF・岡田瑛太が、左サイドで藤枝東のキャプテン・井上凱晴を股抜きで抜き去ると、カバーに入ったディフェンスもかわしてマイナスの折り返し。右サイドからゴール正面に侵入した１０番・川合亜門がゴールの目の前でフリーで合わせますが、角度の付いたボールはバーを直撃します。
対する藤枝東は前半７分、MF・鈴木睡蓮がペナルティアーク付近でプレスを掛けてボールを引っ掛けると、FW・増田瑛斗の足元にこぼれます。増田は巧みなシュートフェイクで開誠館ディフェンスをかわしますが、右足に持ち替えて打ったシュートはゴール右に外れます。
その後は一進一退の攻防が続き、前半３９分、浜松開誠館のDF・水谷健斗の左サイドからのフリーキックに、２年生DF・磯部舜也がヘディングのこぼれ球を自ら拾って左足で強烈なシュートを放ちますが、ボールはバーをかすめて外れます。
前半はこのまま０−０で終了。
迎えた後半戦、最初にチャンスを迎えたのは藤枝東でした。１３分、MF・鈴木が中央から持ち上がり、トップの増田とワンツーを狙ったパスのこぼれ球に反応したMF・望月瑠斗が、右足で巻いたシュートのイメージでゴール右隅を狙いますが、インステップに当たったボールは大きく枠を外れます。
浜松開誠館は１４分、この日キレキレのドリブルで左サイドを制圧していた岡田が、縦を切られると見るや右足でアーリークロスを入れて、あわやゴールをいうコースに飛びましたが枠を外れます。さらに後半１９分にも浜松開誠館がフリーキックから決定機を迎えますが、藤枝東も集中した守備でゴールを割らせません。
後半アディショナルタイムには、藤枝東の途中投入のFW・木全の落としから１０番・泉孝太郎が望月にスルーパスを送り、切り返しからシュートを放ちますが、浜松開誠館も体を張った守備でシュートコースを限定し、得点を許しません。
試合は８０分を通じて０−０で終了し、延長戦に突入しました。
延長前半は互いに決定機を作れずに迎えた延長後半２分、藤枝東は右サイドの井上のクロスに望月が競り合い、こぼれたボールを途中投入のMF・原田音生がダイビングヘッドで繋ぎ、ボールはエースストライカー・木全の足元へ。ダイレクトでゴール左隅を狙ったシュートはわずかに枠を外れ、均衡を破れません。
互いに譲らない攻防となった試合は０−０のままPK戦へ。浜松開誠館の２人目、途中投入のFW・高橋成の強烈なシュートはバーを直撃し、ゴールとはならず。続く藤枝東のFW・木全は浜松開誠館のGK・吉田壮馬に完全に読み切られ、PK戦でも一進一退の攻防が続きます。その後は全員が決めて迎えた藤枝東の６人目、２年生MF・原田のキックは、こちらもGK吉田が見事なセーブで防ぎ、浜松開誠館が３年ぶり３度目の優勝を果たしました。
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