平成27(2015)年度 全国高校サッカー選手権 静岡県大会 決勝
この年の第1シードは、清水桜が丘、静岡学園、浜松開誠館、藤枝東の4校でした。
清水桜が丘は、決勝トーナメント初戦で6−2と圧勝すると、準々決勝は清水東との清水勢対決に。清水桜が丘がリードしながら清水東が2度追いつく展開で2−2のまま試合は延長戦に突入。PK戦突入かと思われた延長後半9分、試合を決めたのは清水桜が丘の天才ルーキー・白井海斗でした。ロングボールを受け、細かいタッチで仕掛けると右足を振り抜き決勝ゴール。3−2で清水桜が丘が準決勝に進出しました。
静岡学園は、司令塔・旗手怜央、DF・鹿沼直生らこの年も高い個の能力を備え、決勝トーナメント初戦の常葉橘に対し4−0で圧勝。準々決勝の磐田東戦も3−1と勝利し、準決勝に進出しました。
反対のブロックでは、準々決勝で飛龍が第1シードの浜松開誠館を1ー0で敗り、準決勝に進出。
もう1つの第1シード・藤枝東は、決勝トーナメント1回戦の静岡西戦を2−0、準々決勝の科学技術戦も2−0と堅守で準決勝に進出しました。
準決勝
清水桜が丘 1−0 静岡学園
得点者:(清)白井
個人技に勝る静岡学園がシュート17本を浴びせるなど圧倒的に支配する展開に。
それでも清水桜が丘は稲荷田、大森の両センターバックを中心とした体を張った守備でゴールを割らせません。
すると後半27分、右サイドバックの水野歩のパスを中央の野木がスルーするとFW・白井海斗が右足で合わせ、ゴール。
2試合連続で劇的な決勝ゴールを決めたスーパー1年生の活躍で、清水桜が丘が決勝に進出しました。
藤枝東 1−0 飛龍
得点者:(藤)山田
共に決勝トーナメント無失点の対戦となった準決勝の飛龍ー藤枝東戦は、戦前の予想に反して飛龍が押し気味に進めます。
しかし藤枝東も我慢強く守り、この試合も両者得点を許さず延長戦へ。
完全にPK戦と思われた延長後半ロスタイム、藤枝東はラストプレーでMF・戸田裕人の右クロスから、エース・山田盛央が劇的なヘディングシュートを決め、3年連続の決勝進出を果たしました。
決 勝
藤枝東 1−0 清水桜が丘
得点者:(藤)山田
共に堅守速攻を持ち味とする清水桜が丘ー藤枝東の決勝は、プリンスリーグ東海の直接対決で2勝している清水桜が丘が下馬評では有利でした。
試合は藤枝東が前半22分、右サイドの神谷からの絶妙な折り返しに、エースFW・山田盛央がダイレクトでゴール左に流し込み先制。
後半は一転して清水桜が丘が、セットプレーからの大森のヘディングシュートなど決定機を迎えますが、藤枝東のGK・細川の好セーブなどでゴールを割らせません。
迎えた後半34分、中央でボールを奪取した清水桜が丘がカウンターを発動し、左サイドの白井海斗へ。飛ぶ鳥を落とす勢いのルーキーに回ってきた絶好機でしたが、GK・細川が素早い飛び出しでシュートコースを消してゴールを割らせず。
このまま1−0で勝利した藤枝東が、全試合無失点という偉業で2年ぶり25回目の優勝を果たしました。
全国高校サッカー選手権大会
1回戦
藤枝東 0−0(PK 3−4) 香芝
全国大会での藤枝東は1回戦で、奈良県代表・香芝と対戦。藤枝東が優勢に進め、再三の決定機を迎えるもゴールを奪えず、PK戦の末無念の初戦敗退となりました。
平成27(2015)年度 静岡県高校サッカー選手権結果
優 勝
藤枝東
準優勝
清水桜が丘
ベスト4
静岡学園、飛龍
ベスト8
清水東、磐田東、浜松開誠館、科学技術
全国高校サッカー選手権結果
1回戦敗退
大会優秀選手(ベストイレブン)
GK
細川修造(藤枝東・2年)
DF
久松真之(藤枝東・2年)
鹿沼直生(静岡学園・3年)
荒井 大(静岡学園・3年)
MF
渡辺航平(藤枝東・3年)
杉本 隼(清水桜が丘・3年)
白井海斗(清水桜が丘・1年)
旗手怜央(静岡学園・3年)
富田龍仁(飛龍・3年)
FW
山田盛央(藤枝東・3年)
山田柊斗(清水桜が丘・3年)
その他の優秀選手・チーム
優秀GK
長倉駿介(清水桜が丘・3年)
優秀DF
大森圭一郎(清水桜が丘・3年)
新人王
白井海斗(清水桜が丘・1年)
フェアプレー賞
清水桜が丘
表彰(MVP・得点王・アシスト王)
MVP
渡辺航平(藤枝東・3年)
得点王
山田柊斗(清水桜が丘・3年)
アシスト王
該当者なし
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