平成31(2019)年度 静岡県高校サッカー選手権決勝
静岡学園 6−1 富士市立
得点者:(静)山田、オウンゴール
(富)鈴木
この年はJ1・鹿島入り内定のMF・松村優太ら強力な攻撃陣を擁する静岡学園のほか、県総体優勝の清水桜が丘、藤枝東、富士市立の4校が第1シードで、第2シードが前年度優勝の浜松開誠館、藤枝明誠でした。
決勝トーナメント1回戦は、藤枝明誠がPK戦の末、袋井に敗れる波乱が起きましたが、その他の第1・2シードの5校は揃って準々決勝に進出しました。
準々決勝の静岡学園ー飛龍戦は、飛龍が健闘を見せるも田辺と浅倉の得点により2−0で静岡学園が勝利。浜松開誠館ー藤枝東は後半にカウンターから2点を挙げた浜松開誠館に軍配が挙がりました。藤枝東は前半のGKとの1対1や試合終盤のPKなど決定機を決めきれなかったのが悔やまれます。富士市立ー袋井は、後半6分、富士市立の主将でエースのFW・勝亦が、MF・芹沢のパスに抜け出して先制すると、その後も得点を重ねて4−0と快勝し、初の準決勝に進出しました。清水桜が丘ー常葉橘は、前半37分、常葉橘のMF・高橋がディフェンスラインの背後にロングパスを送ると、エースFW・小野田が絶妙な胸トラップからシュートを決め先制します。後半も集中力を保ち続けた常葉橘がそのまま1−0で勝利し、6年ぶりの準決勝進出を果たしました。
準決勝で昨年決勝と同一カードとなった静岡学園ー浜松開誠館は前半7分、MF・松村が右サイドから中央へ突破し、体勢を崩しながらもシュートを決め、静岡学園が先制します。後半2分にも松村が快足を飛ばして右サイドを突破してペナルティエリア内に侵入し、自ら得たPKを決めてリードを広げました。守っては守備陣が浜松開誠館の攻撃を完封し、2−0で勝利。エース・松村が格の違いを見せつけるプレーで静岡学園が前年のリベンジを果たし、3年連続の決勝に進出しました。
準決勝のもう1試合、常葉橘ー富士市立の試合は、富士市立がチームカラーのテクニックを活かしてペースを握ります。前半39分、右サイドの進藤がドリブルで2人をかわすと、折り返しをMF・望月がヘディングシュートを決めて先制します。後半も集中を切らさない富士市立が常葉橘の攻撃をシャットアウトし、1−0で富士市立が初の決勝進出を果たしました。
静岡学園ー富士市立のカードとなった決勝はキックオフ直後、静岡学園が猛烈なプレスを仕掛けると、ロビングの横パスを奪った静岡学園・松村が、そのままスピードに乗ってエリア内で2人をかわして左足シュートを突き刺し、電光石火で先制します。前半25分には、クロスボールの競り合いから静岡学園の2年生FW・加納がエリア内で体の強さを見せ、ダイレクトで叩いて追加点。この後も左サイドのFW・小山がカットインから立て続けにゴールを奪い、前半34分の段階で4−0とリードを大きく広げます。意地を見せたい富士市立は前半40分、フリーキックからFW・進藤が1点を返し後半に望みをかけます。しかし静岡学園は後半9分、小山の絶妙なスルーパスに抜け出した加納が豪快なシュートを決めて5点目。さらに小山のハットトリックとなるゴールを決めた静岡学園が6−1と圧勝し、5年ぶり12回目の優勝を果たしました。
平成31(2019)年度 静岡県高校サッカー選手権結果
優 勝:静岡学園
準 優 勝 :富士市立
ベスト4:浜松開誠館、常葉橘
ベスト8:藤枝東、清水桜が丘、飛龍、袋井
全国高校サッカー選手権結果:優勝
大会優秀選手(ベストイレブン)
GK 野知滉平(静岡学園)
DF 吉田真那斗(浜松開誠館)
阿部健人(静岡学園)
東海林泰地(清水桜が丘)
MF 勝亦健太(富士市立)
高橋馨希(常葉橘)
浅倉 廉(静岡学園)
松村優太(静岡学園)
藤田悠介(静岡学園)
FW 進藤克樹(富士市立)
小山尚紀(静岡学園)
その他の優秀選手・チーム
・優秀GK
船山蒼太(富士市立)
・優秀DF
田辺秀斗(静岡学園)
・最優秀新人
該当者なし
・フェアプレー賞
静岡学園
表彰(MVP・得点王・アシスト王)
MVP
松村優太(静岡学園)
得点王
小山尚紀(静岡学園)
アシスト王
井堀昭二(静岡学園)
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