【なでしこジャパン】2023女子ワールドカップ どこよりも早い決勝T1回戦相手分析

なでしこジャパン

7月20日からいよいよ開幕する2023女子ワールドカップ。今大会は南半球のオーストラリアとニュージーランドの共催となります。今回は気が早いですが、なでしこジャパンがグループステージを突破した場合の決勝トーナメント1回戦の相手国予想と戦力分析を行います。

2023女子ワールドカップ組合せ

JFA(日本サッカー協会)公式サイトの外部リンクです。

日程・結果|FIFA 女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド 2023|なでしこジャパン|日本代表|JFA|日本サッカー協会

決勝トーナメント1回戦 対戦相手候補

上記組合せのとおり、グループCの日本は、グループAの上位2チームと対戦することになります。これは日本にとっては非常にラッキーな組合せと言えます。なぜならグループAはホスト国の1つであるニュージーランド(FIFAランク:26位)がポッド1に入っているグループだからです。ちなみに、もう1つのホスト国であるオーストラリアはFIFAランク10位で日本の1つ上の順位にいることから、日本にとってはベストに近い組合せと言えるのではないかと思います。

グループA

ニュージーランド(FIFAランク:26位)

ノルウェー(FIFAランク:12位)

スイス(FIFAランク:20位)

フィリピン(FIFAランク:46位)

決勝T1回戦 対戦候補① ニュージーランド

日本が期待を込めてグループリーグを1位突破するとした場合、グループCの2位と対戦することとなります。その2位はホスト国のニュージーランドが有力と予想します。

ワールドカップには5大会連続6回目の出場と常連国ながら、これまで決勝トーナメント出場はおろか、勝利すらあげたことがありません。攻撃の迫力不足は否めない中、粘り強く守ってワンチャンスを活かす戦いが求められます。

そういった中でキーマンとなるのは、過去ワールドカップとオリンピックに4回ずつ出場している絶対的なキャプテン・DFアリ・ライリー。35歳と大ベテランの域に差し掛かっていますが、いまだにトップフォームを維持しており、その落ち着きとキャプテンシーで、チームに安定感をもたらします。

攻撃の起爆剤として期待されるのはFWガビ・レニー。東京オリンピックのオーストラリア戦で88分に投入されたレニーは、最初にして唯一のボールタッチで相手のGKを華麗にかわし、ボールをネットに沈めました。今大会で中心選手として活躍することができれば、チームのグループステージ突破も自ずと見えてくると思います。

日本からすると、相手ホームの声援に動じることなく落ち着いてゲームに入り、MF長谷川を中心に攻撃を組み立てていけば、試合の主導権を握ることができるはずです。局面を打開できるドリブルやパスを配給できるMF杉田(藤枝順心高出)の起用も有効だと思います。

決勝T1回戦 対戦候補② ノルウェー

グループAにおいてFIFAランク最上位のチームであり、9大会連続9度目の出場となる常連国です。1995年には優勝も果たしています。その大会の決勝で、ドイツ相手に先制ゴールを決めたヘゲ・リーセが監督を務め、上位進出を虎視眈々と狙っています。

チームの中心はFWアーダ・ヘーゲルベルグ。2018年に創設された女子の初代バロンドールで、正真正銘のワールドクラスです。ダイナミックなヘディングや絶妙な飛び込み、正確なボールコントロールを兼ね備え、ボックス内で無類の勝負強さを誇ります。男子サッカーではあまり見られなくなった、典型的なセンターフォワードで、個人的にはファンニステルローイや、ダイビングヘッドはクリンスマンを彷彿させる、見ていてワクワクするようなプレイヤーです。(日本戦は静かにしていてほしいですが・・・)

同じくフォワードのキャロライン・グラハム・ハンセンもチャンピオンズリーグで優勝したバルセロナの中心メンバーで非常に怖い選手。急激に方向転換するドリブルで相手を無力化し、決定的なパスやクロス、シュートでゴールを脅かします。

若手では24歳のMFフリーダ・マーナムが急激に評価を上げています。驚異的な運動量でピッチの至るところに顔を出し、アグレッシブなプレーでチームを活性化します。アーセナルに所属し、チャンピオンズリーグ準々決勝のバイエルン・ミュンヘン戦であげた男子顔負けのスーパーミドルは、大会最優秀ゴールに選ばれました。

上記の3人はいずれもワンプレーで試合を決められる個の力を持つため、日本としては陣形をコンパクトに保って相手にスペースを与えず、狭い局面の中で日本の武器である技術と連携を活かしたパスワークで翻弄したいところです。

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