令和7(2025)年度 インターハイサッカー静岡県大会 決勝
浜松開誠館 1-0 藤枝東
得点:(浜)松下
本年度の決勝は、準決勝で県内主要3大会(新人戦・インハイ予選・選手権予選)6連覇中だった絶対王者・静岡学園をPK戦の末破った浜松開誠館と、準決勝でこちらもPK戦の末に磐田東に勝利した藤枝東の対戦になりました。
浜松開誠館のスタメンは準決勝と同じメンバー。藤枝東は、左サイドバックに本来ボランチのキャプテン・井上凱生(3年)を配置。準決勝でスタメンだった大橋大洋(2年)が守りで苦戦するシーンが多かったこと、決勝で対峙する相手が浜松開誠館のエース・川合亜門(3年)であることを考え、井上が封じ役を任されたものと思われます。また、準決勝で負傷したMF・野口佳音(3年)に代えて、途中出場から攻撃を活性化させたMF・望月瑠斗(2年)が入りました。
試合は開始早々の前半2分、藤枝東のセンターバック・安岡海翔(3年)のロングフィードにセンターフォワード・木全悠太(3年)が走り込み、浜松開誠館のGK・吉田壮馬(3年)が飛び出してこぼれ球になります。これを拾った藤枝東の10番、MF・泉孝太郎がシュートを放ちますが、相手DFに阻まれます。
直後の4分、浜松開誠館のGK・吉田からのロングボールをFW・岡田瑛太(3年)がペナルティエリア内で絶妙なトラップ、間髪入れずにゴール前へ折り返すと、FW・松下蓮(3年)が合わせていきなり先制します。
その後は藤枝東のゴールキック時に、キーパーの前に2トップが構えるという、超ハイプレスラインを敷き、藤枝東は後方から繋ごうとしてもプレスの網に掛かり、ロングボールを蹴っても跳ね返され、全くサッカーをさせてもらえません。
浜松開誠館は相手陣地内でボールを奪って素早くゴールに迫る形が機能し、決定機を何度も迎えますが、藤枝東の粘り強い守備と、ポストにも嫌われ追加点とはなりません。
後半は、浜松開誠館のプレス強度が前半よりも落ちて来たこともあり、藤枝東がボールを保持できる時間が増えて徐々にペースを握ります。
14分には中央を突破したエース・泉が右足を振り抜きますが、開誠館のGK・吉田に阻まれます。同点に追いつきたい藤枝東は、1年生にして既にジョーカー的存在となっているFW・森田一颯を投入し、直後に裏抜けから決定機を迎えるなど可能性を感じさせますが、ゴールには至りません。
藤枝東はなおも押し込みますが、浜松開誠館が集中した守備で得点を許さず、1-0のままホイッスル。浜松開誠館が初優勝を果たしました。
浜松開誠館は、2022年に全国中学校大会で優勝したメンバーが3年となり、前評判の高い世代でしたが、その評価に違わぬ戦いぶりで県制覇を果たしました。福島で行われる全国大会でもぜひ活躍を期待したいです。
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