第104回 全国高校サッカー選手権静岡県大会 準決勝 藤枝東ー静岡学園

第104回 全国高校サッカー選手権静岡県大会 準決勝 藤枝東ー静岡学園

2025年11月8日 草薙陸上競技場

藤枝東 1−1(PK5−3) 静岡学園

得点:(藤)望月

   (静)吉田

 静岡県高校サッカーの黄金カードとも言える藤枝東ー静岡学園の対戦となった準決勝は、立ち上がりから藤枝東が積極的なプレーで良い試合の入りを見せました。

 対する静岡学園は前半21分、ボランチの杉田和心からの縦パスを受けたMF・神吉俊之介が、中央で相手をかわしてシュートまで持っていき、個の力を見せつけます。

 藤枝東は前半33分、左MFの望月瑠斗が素早い寄せで静岡学園DFからボールを絡め取ると、パスを受けた10番・泉孝太郎が仕掛けからゴールを狙いますが、強いシュートとはならず静岡学園のGK・有竹拓海が余裕を持って防ぎます。

 迎えた前半39分、藤枝東は左コーナーキックのチャンスを得ると、MF・望月のキックは高い弾道から鋭く曲がり落ち、名手・有竹を破って貴重な先制点をもぎ取ります。

 このまま前半は1−0で終了し、ビハインドの静岡学園は後半開始から、2年生MF・足立羽琉から、元々レギュラー格の3年生MF・北田優心を投入し、反撃に出ます。

 一方の藤枝東も攻撃の中心、泉や望月が積極的な仕掛けやシュートを見せ、拮抗した展開が続きます。

 後半22分、静岡学園は相手マークがついている中で、ボディフェイクでうまく前に出た神吉が、途中出場のFW・佐々木雄基にパスを送ります。センターサークル付近でボールを受けた佐々木は、絶妙なターンで前を向き、左足を振り抜きますが、ボールは惜しくも枠の外へ。

 藤枝東は後半30分、パスカットをした望月が、右足のアウトサイドキックで逆サイドのMF・澤野翔祐に絶妙なパス。ゴール左隅を捉えた澤野のシュートは、静岡学園のGK・有竹がフィスティングの好プレーで凌ぎます。

 このまま試合終了かと思われた後半ロスタイム、静岡学園は左コーナーキックから、ゴール前で混戦となったところを187cmのDF・吉田俐軌が頭で押し込み、土壇場で同点に追いつきます。

 試合は延長戦に突入し、延長前半4分、右サイドのフリーキックからのこぼれ球に反応した静岡学園の主将・四海星南がダイレクトボレーを放ちますが、ゴールはわずかに枠の外へ。

 このまま両チーム共に得点を奪えずに迎えたPK戦。泉ー木全ー秋山ー井上ー宮崎と全て決めた藤枝東が勝利し、2年ぶりの決勝進出を果たしました。静岡学園の3番手で外した2年生FW・坂本健悟は痛恨のPK失敗となりましたが、先輩の思いも背負って来年頑張って欲しいです。

  

コメント

タイトルとURLをコピーしました