いよいよ開幕まで1週間を切った女子ワールドカップ。先日、無事テレビ中継されることも決定しました。今回はスケジュールと放送予定、対戦国分析をまとめました。
2023女子ワールドカップスケジュールと放送予定
グループリーグ第1戦
7月22日(土)15時50分〜 NHK・BS1
対ザンビア戦
グループリーグ第2戦
7月26日(水)13時50分〜 NHK・BS1
対コスタリカ戦
グループリーグ第3戦
7月31日(月)15時50分〜 NHK
対スペイン戦
決勝トーナメント
8月5日〜
決勝
8月20日
対戦国分析
※参考情報:日本のFIFAランクは11位
ザンビア(FIFAランク77位)
FIFAランクは77位と出場チーム中最下位ですが、前線の個の力は驚異的で、全く侮ることはできません。エースFWバーバラ・バンダは東京オリンピックのオランダ戦、中国戦で2試合連続のハットトリックの離れ技を演じ、今月のドイツとの親善試合でもスーパーな2ゴールをあげ、格上相手の勝利に大きく貢献しました。また、スペインのマドリーCFFに所属し、昨季はチーム2位の25得点をあげたレイチェル・クンダナンジや、トップ下を務めるテクニシャン、グレース・チャンダらにも最大限の注意が必要です。反面、組織力は低く守備面には課題を残すため、細かいつなぎや連動したプレーで揺さぶりをかけ、早い時間帯で先制ゴールを欲しいところです。
コスタリカ(FIFAランク36位)
2大会ぶりの出場となる中米の新興国・コスタリカ。FIFAランクは36位につけています。チームの顔は、GKダニエレ・ソレラ。183cmと恵まれた体格としなやかな身のこなしでゴールを守ります。攻撃はボックス内での勝負強さが光るFWカロリー・ベネガスと、コスタリカ代表最多得点記録を持つMFラケル・ロドリゲスが中心。37歳のMFシェリー・クルスら経験豊富な選手も多く、試合運びのうまさがあるため、相手のペースに引きずり込まれない、積極的な姿勢が求められそうです。
スペイン(FIFAランク6位)
FIFAランク6位と、このグループで最上位となるスペイン。激震が走ったのは昨年8月、EURO 2022準々決勝での敗退後のことでした。ホルへ・ビルダ監督に不満を持つ選手たちが指揮官更迭をスペインサッカー連盟に訴えましたが、連盟は監督の続投を宣言し、チームの中心選手を含む15選手を追放しました。今回はその内一部の選手が招集されていますので、話し合いが持たれて一定の解決は図られたのだと思います。
注目選手は何と言ってもアレクシス・プレジャス。2021年、2022年と2年連続でバロンドールに輝く、現在世界No.1の選手です。元々はウイングタイプの選手でしたが、現在は所属のバルセロナでも4−3−3のインテリオール(中盤前目のセンター)を務め、狭い局面でも絶妙なトラップで前を向き、ドリブルでかわし、針の穴を通すようなスルーパスを炸裂させます。強烈な左足での得点力も併せ持つ、攻撃の全能プレイヤーであるため、抑え込むのは至難の業と言えます。
アイタナ・ボンマティも同じく世界最高のミッドフィルダーの1人に数えられる選手です。ピッツ全面をカバーできるボックス・トゥ・ボックスタイプの選手で、深い位置でボールを取ったかと思えば正確なパスワークで攻撃を組み立て、ゴール前に飛び込んでいくことができる、捕まえづらい選手です。
前線では、スペイン女子代表史上最多の48ゴールを誇るジェニ・エルモソが核になります。空中戦での強さ、高さに加え、左足でのパワフルショットも兼備します。32歳と経験も豊富で試合を読む目にも優れ、状況に応じてポジションチェンジも柔軟にこなすことができるので、日本にとっては非常に厄介な相手となりそうです。
他にも守備の要となるベテラン、イレーネ・パレデスや、19歳の超絶スピードを持つウイング、サルマ・パラジュエロなどタレントがひしめき、日本としては第2戦までにリーグ突破を決めておきたいところですが、いずれにしてもチャレンジャーとしてアグレッシブにプレーして欲しいです。
なでしこジャパンメンバー
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