2023年Jリーグ 静岡県勢ベストイレブン

Jリーグ

GK

正直1番人材難のポジションです。J1どころかJ2でもレギュラーの選手がいませんでした・・・。J1では浦和レッズに牲川歩見選手が所属していましたが出場なし。そんな中でカテゴリーはJ3ですが、福島ユナイテッドの絶対的守護神として活躍したベテラン・山本海人選手(38歳・37試合出場・0得点・0アシスト)を選出しました。来年はエスパルスの梅田透吾選手などの若手の活躍も期待したいです。

DF

サイドバックは有力選手が多いポジションですが、何と言っても元日の日本代表に選出されているグランパスの森下龍矢選手(26歳・33試合・4得点・4アシスト)は外せません。カットインからのシュートとクロス精度が上がり、より怖い選手へと進化しました。もう1人はジュビロの松原后選手(27歳・40試合出場・6得点・6アシスト)を選出。数字を見て明らかなように、ディフェンダー離れした攻撃力と得点力は驚異で、来季J1でも同様の活躍を見せれば、自身が常々語っている代表入りも十分可能性が出てくると思います。次点として、J2町田の優勝に大きく貢献した鈴木準弥選手(27歳・17試合・1得点・5アシスト)も充分ベストイレブンに入る活躍を見せました。

センターバックは、J1のFC東京で、試合で出られない時期がありながらも終盤にレギュラーに返り咲いた木本恭生選手(30歳・24試合・0得点・0アシスト)を選出。激しいポジション争いの中、出場した試合では守備はもちろんのこと、効果的なパスでも貢献していました。もう1人は、J1に昇格したジュビロ磐田のディフェンスリーダー・伊藤槙人選手(31歳・22試合・1得点・0アシスト)を選出。怪我で離脱した時期もありましたが、復帰するとやはり安定感が違うと感じさせる存在感でした。その伊藤選手にレギュラーを奪われる形になってしまった鈴木海音選手(21歳・22試合・1得点・0アシスト)には、来季のさらなる飛躍と、パリオリンピックでの活躍を期待したいです。その他には、柏レイソルの犬飼智也選手(30歳・12試合・0得点・0アシスト)、立田悠吾選手(25歳・20試合・0得点・0アシスト)もJ1でレギュラーを争いました。

MF

ボランチで外せないのが、ジュビロ磐田の上原力也選手(27歳・35試合・8得点・3アシスト)。数字を見てわかるように、得点力が劇的に上がり、格の違いを見せるようなプレーも出てきました。J1でもかなりの活躍を見せてくれるはずです。もう1枚は1年を通じて活躍した選手が少なく悩みましたが、J2藤枝MYFCの序盤の躍進を支えた杉田真彦選手(28歳・13試合・1得点・1アシスト)を選出。5月に大怪我を負ってしまい出場試合は短かったですが、プレーはもちろんキャプテンとしても貢献度は抜群でした。

攻撃的ミッドフィルダーはトップ下を含む3枚にして、まずトップ下はジュビロの10番・山田大記選手(34歳・27試合・5得点・3アシスト)で文句なしだと思います。抜群の攻撃センスでジュビロの攻撃の中核を担いました。生え抜きの静岡県出身選手が10番を背負い、攻撃の中核を担っているというのがエスパルスとの大きな違いだと思います。

サイドには、Jリーグで随一の質の高いサッカーを見せる川崎フロンターレで準レギュラーとして活躍した、遠野大弥選手(24歳・30試合・1得点・0アシスト)を選出。数字的には非常に物足りない結果になってしまいましたが、アグレッシブなプレーで川崎の攻撃を活性化していたのは間違いないです。もう1人は横浜FCの山下諒也選手(26歳・28試合・2得点・0アシスト)。Jリーグ最高峰のスピードを持ち、川崎戦で決めたゴールは度肝を抜くものでした。先日J1優勝の神戸が獲得に乗り出しているという報道が出ていることからも、評価の高さが伺えます。

FW

FWは候補が少なく1トップとしました。そんな中、高校3年生ながら開幕戦で2ゴールという離れ業をやってのけたジュビロの後藤啓介選手(18歳・33試合・7得点・1アシスト)は素晴らしいインパクトを残しました。まだポストプレーなど改善すべき点は多いですが、191cmの身長にスピード、豪快なシュート力を併せ持ち、ポテンシャル的には静岡県勢では高原直泰以来の逸材と言えるのではないかと思います。1月から加入するベルギーの名門・アンデルレヒトでもぜひ活躍を期待したいです。

まとめ

GK 山本海人(福島ユナイテッド)

DF 森下龍矢(名古屋グランパス)

  木本恭生(FC東京)

  伊藤槙人(ジュビロ磐田)

  松原 后(ジュビロ磐田)

MF 上原力也(ジュビロ磐田)

杉田真彦(藤枝MYFC)

  遠野大弥(川崎フロンターレ)

  山下諒也(横浜FC)

  山田大記(ジュビロ磐田)

FW 後藤啓介(ジュビロ磐田)

こうして見ると、ジュビロが5名もいる一方、エスパルスは0名です。育成型チームを目指すと言いながら、生え抜きや地元選手を伸ばそうという長期的視点が感じられない今の混迷ぶりが際立つ形になりました。本来はエースを張るべき北川航也選手や、中盤の軸となりうる西澤健太選手、若手の期待の星・成岡輝選手らの来季の活躍を心から期待したいです。

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