J1リーグ最終節となる12月3日、札幌ドームではコンサドーレ札幌ー浦和レッズ戦が開催されました。この試合で現役引退となる小野伸二選手は、2シャドーの一角としてスタメンに入りました。
その小野が開始早々に魅せます。前半4分、ディフェンスラインの札幌の10番・宮澤選手の難しいバウンドのミドルパスに対し、左足ダイレクトでふわりと浮かし、前線の駒井選手にロビングのスルーパス。シュートはミートできませんでしたが、予想しない所へのダイレクトパスという、小野選手の真骨頂を見せたプレーでした。
前半10分にはCF・小柏選手の落としを受けた小野選手が逆サイドから走り込んできたDF・田中選手にベルベットタッチのロビングのスルーパス。惜しくも合いませんでしたが、こちらも小野選手らしい、優しいスルーパスでした。
敵も味方も小野選手に忖度は全くない中でも、クオリティの高いプレーを見せる中、前半18分には、小柏選手とのワンツーでこれまたベルベットタッチの絶妙なスルーパス。これに抜け出した小柏選手がドリブルを仕掛けてファウルをもらい、小野選手がフリーキックからゴール前に優しいクロスを入れますが、惜しくもゴールはならず。この後、前半22分に交代が告げられると、コンサドーレのみならず、レッズの選手も小野選手に敬意を表して全員が花道を作って抱擁し、ピッチを後にしました。
引退セレモニーでは、選手や家族、そして10月にお亡くなりになったお母さんへの感謝を告げるとともに、プロとして現役は退くものの、楽しんでサッカーを続けていくと語ってくれました。これからも小野選手を応援し続けていきたいと思います。
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