平成2(1990)年度 静岡県高校サッカー選手権決勝
清水東 0−0 東海大一(PK4−3)
この年は、日本ユース代表がワールドユース選手権出場枠を賭けて参加する、アジアユース選手権の開催日程が選手県予選の時期と重なりました。このため、ユース代表を擁するチームは全国大会へ無条件で参加が認められるという特例措置が採られました。これに該当したチームが埼玉県・武南、千葉県・習志野、長崎県・国見、そして、名波浩、山田隆裕を擁する清水商業でした。
絶対的な優勝候補が不在の中、ベスト8に進出したのは静岡北、静清工業、清水東、庵原、東海大一、日大三島、磐田東、藤枝東。決勝は、ともに準々決勝、準決勝を完勝して勝ち上がった、清水東と東海大一。2年連続の決勝カードとなりました。下馬評は準決勝で藤枝東に対し7−0で圧勝した東海大一。DF服部年宏、MF伊東輝悦、森島寛晃ら、後の日本代表でも活躍するメンバーを揃え攻撃に出ますが、清水東は伝統のゲーゲンプレスとも言える厳しいチェックで対抗し、スーパールーキー・FW田島宏晃を中心としたカウンターで1点を狙いますが、お互い譲らず0−0のままPK戦へ。PKを4−3で制した清水東が2年連続で全国切符を手にしました。
全国選手権は、DF斉藤俊秀やMF野々村芳和、県大会最優秀新人にしてMVPのFW田島宏晃を擁する清水東と、FW山田隆裕、MF名波浩、望月重良、DF大岩剛、薩川了洋、西ヶ谷隆之ら、史上最強と称された清水商業。清水商業は高校総体、全日本ユースも当然のように優勝し、今大会でも絶対的な本命でしたが、エースの山田をはじめ、過密スケジュールでコンディションはボロボロで、3回戦で大宮東にPK戦で敗れました。清水東も2回戦で敗退し、大きい失望感が広がりました。
平成2(1990)年度 静岡県高校サッカー選手権結果
優 勝:清水東
準 優 勝 :東海大一
ベスト4:静岡北、藤枝東
ベスト8:静清工業、庵原、日大三島、磐田東
全国高校サッカー選手権結果:清水商業 3回戦敗退、清水東 2回戦敗退
大会優秀選手(ベストイレブン)
GK 笹木哲也(東海大一・3年)
DF 古川 徹(清水東・2年)
斉藤俊秀(清水東・2年)
服部年宏(東海大一・2年)
MF 伊東輝悦(東海大一・1年)
森島寛晃(東海大一・3年)
野々村芳和(清水東・3年)
FW 田島宏晃(清水商業・1年)
小坂圭亮(清水東・3年)
岩下 潤(東海大一・2年)
ジェルソン・アントニオ(静岡北・2年)
その他の優秀選手
・最優秀新人
田島宏晃(清水商業・1年)
・優秀GK
池田 慎(清水東・2年)
・優秀DF
落合秀樹(東海大一・3年)
望月亮太(清水東・1年)
表彰(MVP・得点王・アシスト王)
MVP
田島宏晃(清水東・1年)
得点王
ジェルソン・アントニオ(静岡北・2年) 9得点
アシスト王
川野祐史(静岡北・3年)
最優秀FW
小坂圭亮(清水東・3年)
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