平成26(2014)年度 全国高校サッカー選手権 静岡県大会
この年の特別シード枠は、静岡学園、浜松開誠館、藤枝東、清水桜が丘でした。
本命と目された静岡学園は、旗手怜央・中澤史伝の両ワイドが積極的に仕掛ける、本来の静学スタイルではない速攻が最大の武器でした。その静岡学園は、決勝トーナメント初戦で日大三島に4−0、準々決勝の科学技術に4−0と圧勝し、順調に準決勝に進出しました。
特別シードの清水桜が丘と藤枝明誠の対戦となった準々決勝は、実力通り拮抗した展開になり、1−1の末、PK戦藤枝明誠が勝利し、静岡学園との準々決勝に進みました。
静岡学園に続く優勝候補と見られていたのは、GK長沢祐弥やFW小谷春日らセンターラインにタレントを擁する藤枝東でした。その藤枝東は、初戦でいきなり前々年の覇者の常葉橘と対戦しましたが、1−0と接戦を制して勝ち上がりました。準々決勝は磐田東に対し3−0で快勝し、準決勝に進出。
もう1つの特別シード・浜松開誠館は、決勝トーナメント初戦で富士市立に3−0と快勝。準々決勝の聖隷クリストファー戦では先制を許すも、チームの絶対的支柱・松原后がこの日はFWに入り、期待に応える同点弾を挙げました。さらには鈴木が決勝ゴールを決め、浜松開誠館が2−1で勝利し、準決勝に進出しました。
準決勝
静岡学園 1−1(PK5−4)藤枝明誠
得点者:(静)旗手
(藤)宮木
試合は前半31分、藤枝明誠がコーナーキックからFW・宮木がヘディングで決めて先制します。
対する静岡学園は前半39分、MF・中澤のドリブルシュートをGK高田が弾いたところを、逆サイドのMF・旗手が詰めて同点とします。
その後はお互いに決定機を作るも、両GKやポストに阻まれ、延長でも決着は付かず。
白熱した試合は、PK戦の末、静岡学園が決勝に駒を進めました。
藤枝東 1−0 浜松開誠館
得点者:(藤)小谷
藤枝東ー浜松開誠館の好カードとなった対戦は、藤枝東が前半17分、絶好の位置のフリーキックから、1人目がボールまたぎ、2人目もボールをまたぎ、3人目がショートパス→ヒールで繋いでエース・小谷春日が決めるという、県選手権史上に残るトリッキーなセットプレーで先制。
その後は浜松開誠館が、試合開始時にリベロの位置にいた松原后をFWに上げて攻勢を強めますが、GKの長沢を中心に守り切り、藤枝東が1−0で決勝に進出しました。
決 勝
静岡学園 1−0 藤枝東
得点者:(静)安原
優勝候補の本命同士・静岡学園ー藤枝東となった決勝は、序盤からこの年の静岡学園の強みである中澤・旗手の両ワイドによるドリブルで攻勢を仕掛けます。
藤枝東もGK・長沢の好セーブで凌ぎますが、前半16分、中央からの絶妙なパスで抜け出した右サイドの中澤が絶妙なクロスを上げると、中央でFW・安原俊平が合わせて先制します。
対する藤枝東は前半30分、フリーキックからMF・大石元気がヘディングで合わせますがゴールマウスを捉えられません。
お互いに速攻を狙う展開となった後半は、藤枝東が184cmのターゲットマン・松田優也を投入すれば、静岡学園もケガ明けのFW・名古新太郎を投入し、それぞれ決定機を迎えますがゴールは割れず。
後半39分には、ゴール前で藤枝東の松田が相手GKと競り、混戦の中ゴールに押し込みましたがキーパーチャージを取られゴールはならず。激戦の末、静岡学園が1−0で勝利し、4年ぶりの優勝を決めました。
全国高校サッカー選手権大会
2回戦
静岡学園 6−0 佐賀東
得点者:(静)名古、薩川、光澤、旗手、石井、荒井
全国大会での静岡学園は、初戦となった2回戦、佐賀県代表・佐賀東戦で前半27分、名古新太郎が自ら得たPKをパネンカで決めて先制すると、その後はゴールラッシュで、6−0と圧勝しました。
3回戦
静岡学園 3−0 東福岡
得点者:(静)旗手、名古、加納
3回戦はMF・中島賢星や増山朝陽らを擁し、高校総体優勝、4月以降は高体連のチームで不敗を続けていた優勝候補筆頭の福岡県代表・東福岡でした。
前半は静岡学園が主導権を握るものの、ゴールを奪えずに0−0のまま前半が終了。
後半も膠着状態が続きますが24分、コーナーキックのクリアボールをMF・旗手怜央が見事なボレーシュートを叩き込んで先制します。
続く32分には、裏への抜け出しから名古新太郎が学園らしいトリッキーなループで追加点。3分後、加納がダメ押しの3点目を加えた静岡学園が会心のゲームで準々決勝に進出しました。
準々決勝
静岡学園 1−2 日大藤沢
(静)本藤
(東)金井、田場
準々決勝の相手、神奈川県代表・日大藤沢戦では静岡学園ペースで進めるも、やや慎重な戦い方で0−0のまま前半を折り返します。
後半もゴールをこじ開けられない中、後半29分、フリーキックの流れから混戦になったところを日大藤沢・金井に決められ、先制を許します。
静岡学園も直後の31分、中澤が突破からシュートを放ち、相手GKが弾いたところを、MF・後藤真が詰め、最後はMF・本藤風太が押し込んですかさず同点に追いつきます。
しかし38分、スルーパスから抜け出した東福岡・田場に決められ1−2。無念の敗退となりました。
とは言え、ここ数年の中では静岡県代表としての強さを全国に示したと言える大会でもあったと思います。
平成26(2014)年度 静岡県高校サッカー選手権結果
優勝
静岡学園
準優勝
藤枝東
ベスト4
浜松開誠館、藤枝明誠
ベスト8
磐田東、聖隷クリストファー、清水桜が丘、科学技術
全国高校サッカー選手権結果
ベスト8
大会優秀選手(ベストイレブン)
GK
山ノ井拓己(静岡学園・1年)
DF
松原 后(浜松開誠館・3年)
石渡 旭(静岡学園・3年)
濱 託巳(藤枝明誠・3年)
MF
大塚聖磨(藤枝明誠・3年)
大石竜平(清水桜が丘・3年)
大塲淳矢(藤枝東・3年)
中澤史伝(静岡学園・3年)
FW
本藤風太(静岡学園・3年)
旗手怜央(静岡学園・3年)
小谷春日(藤枝東・3年)
その他の優秀選手・チーム
優秀GK
長沢祐弥(藤枝東・3年)
優秀DF
袴田裕太郎(浜松開誠館・3年)
新人王
山ノ井拓己(静岡学園・1年)
フェアプレー賞
該当チームなし
表彰(MVP・得点王・アシスト王)
MVP
石渡 旭(静岡学園・3年)
得点王
旗手怜央(静岡学園・3年)
本藤風太(静岡学園・3年)
アシスト王
中澤史伝(静岡学園・3年)
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