【公式記録】第98回(2019年度)全国高校サッカー選手権 静岡県代表・静岡学園 1回戦〜3回戦

2019全国選手権

第98回(2019年度)全国高校サッカー選手権 静岡県代表・静岡学園 1回戦〜3回戦

【1回戦】2019.12.31 駒沢

静岡学園 6−0  岡山学芸館

得点者:(静)井堀3、小山、岩本、草柳

 静岡県代表・静岡学園の初戦の相手は岡山県代表・岡山学芸館となりました。静岡学園は前半29分、岡山県出身のMF・井堀がゴール正面約25mの位置から豪快なフリーキックを決めて先制します。これで勢いに乗ると、34分には左ウイングの小山がカットインから2点目。後半6分、11分にはいずれも井堀がミドルシュート決めてハットトリックを決める大活躍を見せ、4−0と大勢を決します。その後も37分に岩本がロングシュート、終了間際には草柳がクロスを押し込み、6−0。終始静岡学園らしい攻撃的なラテンサッカーで圧倒し、今後の勝ち抜きに大いに期待を持たせる内容で初戦突破を果たしました。

【2回戦】2020.1.2 駒沢

静岡学園 3−0  丸岡

得点者:(静)小山2、岩本

 静岡学園の2回戦の相手は、福井県代表・丸岡となりました。試合は開始早々の前半2分、左サイドバックの西谷からのロングスルーパスを左ウイングの小山が受けると中央にカットイン。エリア内でディフェンス3人を相手に、シザースで翻弄し右足を振り抜く圧巻のゴールでいきなり先制します。前半終了間際にはスルーパスから右サイドのポケットを取った松村が中央に折り返すと、またも小山決めて追加点。さらに後半22分、中央でボールを受けたトップ下・浅倉がディフェンスに付かれながらも持ち上がり、立て続けに絶妙な切り返しで相手DF2枚を剥がしてシュート。相手GKが弾いたところをFW・岩本が押し込み、3−0とし、勝負を決しました。1回戦同様、存分に個の力を見せつけた攻撃的な内容で快勝し、3回戦に駒を進めました。

【3回戦】2020.1.3 駒沢

静岡学園 2−0  今治東

得点者:(静)浅倉、小山

 静岡学園の3回戦の相手は、愛媛県代表・今治東中教高でした。この試合も開始早々に動きます。静岡学園のMF・浅倉が、相手ディフェンスのクリアボールが宙に浮いたところの落ち際をトリッキーな足裏トラップ。間髪入れずにアウトサイド気味のシュートをゴール右隅に決めて幸先良く先制します。この試合も快勝かと思われましたが、その後は今治東の鋭い出足に苦しみます。ディフェンスラインのミスから決定機も作られるなど、流れを掴めずに前半を終了しました。それでも後半7分、右ウイングの松村が右サイドから左サイド深くまでロングドリブルをして中央にクロス。相手ディフェンスのクリアをペナルティアーク付近で小山が拾った際、目の前には5人のディフェンダーがいました。ここで小山は一瞬で1人交わすと、右足でのシュートモーション気味の動きから左にドリブルしてDF網を突破してゴールをこじ開ける圧巻のプレーで2点目を挙げます。この後は今治東にも疲れが見え始め、静岡学園がボールを支配しますが、連戦の疲れからかフィニッシュの精度を書き追加点はならず。このまま2−0で静岡学園が勝利し、準々決勝進出を決めました。

 試合後の監督インタビューで、清水東高出身の今治東・谷監督は「求めてきたプレーが静学相手にできた。胸を張りたい」と笑顔で語ったのに対し、静岡学園の川口監督は「厳しい試合だった」と顔をしかめ、勝敗と逆のコメントだったのが印象的で、この試合の難しさを物語っていました。ただ、そういった試合でも浅倉、小山といった個の力でゴールをこじ開けてしまう強さを感じた試合でもありました。

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