ワールドカップ 静岡県勢メンバー 1994年アメリカ大会(予選)

ワールドカップ

ワールドカップの各大会ごとの静岡県勢選手の選出状況と活躍の記録です。

第1回は、(出場していませんが・・・)1994年アメリカ大会です。

いわゆるドーハ組ですね。

まずは基本スタメンとベンチメンバーです。

1994年アメリカ大会予選 基本スタメン※()内は出身・当時の所属チーム

GK

松永成立(静岡県・横浜マリノス)

DF

堀池 巧(静岡県・清水エスパルス)

井原正己(滋賀県・横浜マリノス)

柱谷哲二(京都府・ヴェルディ川崎)

勝矢寿延(長崎県・横浜マリノス)

MF

森保 一 (長崎県・サンフレッチェ広島)

ラモス瑠偉(ブラジル・ヴェルディ川崎)

吉田光範 (愛知県・ヤマハ発動機)

FW

長谷川健太(静岡県・清水エスパルス)

中山雅史 (静岡県・ヤマハ発動機)

三浦知良 (静岡県・ヴェルディ川崎)

ベンチメンバー

GK

前川和也 (長崎県・サンフレッチェ広島)

DF

大嶽直人(静岡県・横浜フリューゲルス)

三浦泰年(静岡県・清水エスパルス)

都並敏史(東京都・ヴェルディ川崎)

大野俊三(千葉県・鹿島アントラーズ)

MF

福田正博(神奈川県・浦和レッズ)

北澤 豪(東京都・ヴェルディ川崎)

澤登正朗(静岡県・清水エスパルス)

FW

高木琢也(長崎県・サンフレッチェ広島)

武田修宏(静岡県・ヴェルディ川崎)

黒崎比差支(栃木県・鹿島アントラーズ)

静岡県勢選手の活躍

GKは松永成立(静岡県浜松市出身・浜名高-愛知学院大学・横浜マリノス)。常に冷静でミスの少ないプレーは最後尾からチームに安定感を与えていました。最終予選の韓国戦では、先制直後にキム・ジュソンのパスから抜け出したハ・ソクジュの1対1を左足1本で止めるなど、ワールドカップ予選での対韓国初勝利に大きく貢献。最終予選のベストイレブンに選ばれるなど守護神として活躍しました。

DFは4バックで、右サイドバックの堀池巧(静岡県静岡市(旧清水市)出身・清水東高-順天堂大学・清水エスパルス)は最終予選全試合フル出場の不動のレギュラー。173cmと上背はないものの当たり負けすることもほとんどなく、硬い守備とタイミングの良いオーバーラップが特徴でした。カバーリングにも優れ、最終予選でも右サイドから崩されることはほとんどなかったです(逆に左サイドからよく崩されてました・・・)。

中盤と前線の構成は、予選当初は吉田、森保、ラモス、福田のMF4人にカズと高木の2トップでしたが、高木の出場停止、福田の不調に伴い、3MF+3トップの布陣に変わりました。

その3トップは全員が静岡県出身。

まずは右FWの長谷川健太(静岡県静岡市(旧清水市)出身・清水東高-筑波大学・清水エスパルス)。細かいテクニックというよりは、体の強さを活かして強引にでも縦に突破してからのクロスと強烈なシュートが持ち味。「ドーハの悲劇」の試合となったイラク戦でも、バー直撃のシュートが先制点のきっかけになりました。

3トップの中央には中山雅史(静岡県藤枝市(旧岡部町)出身-藤枝東高・ヤマハ発動機)。まさかの敗戦となった第2戦のイラン戦、2−0でビハインドの中、終了間際に左サイドで体を投げ出して1点を返し、すぐさまボールを持ってセンターサークルに走っていったシーンは誰もが胸を打たれたと思います。また、ピッチの外では、TV局の取材に対し冗談で「オフト、勝ちたければ俺を使え!」と訴える(笑)など、チームを盛り上げるムードメーカーとしても欠かせませんでした。

そして左FWはチームの絶対的エース・カズ(静岡県静岡市出身-静岡学園高・ヴェルディ川崎)。切れ味抜群のフェイントを駆使したドリブル、ここぞというときに必ず点を取ってくれる抜群の勝負強さはマンガの主人公さながらでした。最終予選でも、第3戦の北朝鮮戦で全ゴールに絡む2ゴール1アシスト、第4戦の韓国戦で値千金の決勝ゴール、最終の第5戦でも先制ゴールと獅子奮迅の活躍でしたが、最後の同点シーンでマークについていたのがFWのカズだったのもまたドラマなのでしょうか・・・。

次にベンチメンバーの紹介ですが、まず準レギュラー格として左サイドバックの三浦泰年(静岡県静岡市出身-静岡学園高・清水エスパルス)。本来中盤の選手ですが、当時代表歴代最多キャップを誇った都並敏史(ヴェルディ川崎)が怪我で欠場を余儀なくされたため、最終予選当初に高い技術を買われて抜擢されました。弟のカズとの連携で躍動する場面もありましたが、第2戦のイラン戦で度々突破を許し敗戦の一因に。以降は勝矢にスタメンを奪われました。

FW武田修宏(静岡県浜松市出身・清水東高・ヴェルディ川崎)は第4戦・5戦と途中出場したもののインパクトは残せず。DF大嶽直人(静岡県静岡市(旧清水市)出身・東海第一高-順天堂大学・横浜フリューゲルス)、MF澤登正朗(静岡県富士宮市出身・東海第一高-東海大学・清水エスパルス)は出場がありませんでした。

まとめ

1994年 ワールドカップ最終予選(全5試合)の静岡県勢の出場記録

GK

松永成立(全5試合スタメン・フル出場)

DF

堀池 巧(全5試合スタメン・フル出場)

三浦泰年(2試合出場・内2試合スタメン)

大嶽直人(出場なし)

澤登正朗(出場なし)

FW

長谷川健太(4試合出場・内3試合スタメン)

中山雅史 (4試合出場・内3試合スタメン・3得点)

三浦知良 (全5試合スタメン・フル出場・4得点)

武田修宏 (出場なし)

全体では、メンバー22名中9名が静岡県勢、スタメンに限っては11名中5名が県勢、さらにはカズと中山でチームの全得点(7点)をあげるなど、まさにサッカー王国静岡全盛の時代と言えました。それだけにワールドカップ本戦で見たかったという思いが非常に強いですね。

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