【公式記録】第70回静岡県高校サッカー選手権(1991年度編)優勝:清水商業高校

【公式記録】高校サッカー選手権静岡県予選

平成3(1991)年度 静岡県高校サッカー選手権決勝

清水商業 1−0 浜名

得点者:(清)橋本

清水商業は、前年の「史上最強チーム」と言われたメンバーから、山田隆裕、名波宏、大岩剛、薩川了洋らが抜けてスケールダウン。地元開催となった全国高校総体には出場できず、その総体では清水東が全国優勝を果たしました。

選手権予選でベスト8に進出したのは静岡北、東海大一、静岡南、清水商業、清水東、静岡学園、浜名、磐田東。ベスト4へは東海大一、清水商業、清水東、浜名が順当に進出しました。準決勝の東海大一ー清水商業は、FW岩下潤、MF伊東輝悦、DF服部年宏らを擁する東海大一を、清水商業が2−0で退け、決勝進出。優勝候補の本命と見られていた清水東は浜名と激戦の末3−2で敗れ、浜名が決勝に進出しました。

決勝の清水商業ー浜名は、勢いのある浜名が戦前の予想に反して押し気味に試合を進めますが、清水商業もゴールを割らせません。すると前半25分、後に名古屋グランパスや日本代表でも活躍するFW平野孝のコーナーキックから、FW興津大三がヘッド。こぼれ球を橋本が押し込んで、1−0で清水商業が優勝を果たしました。

清水商業はGK川口能活、DF西ヶ谷隆之、MF望月重良、鈴木宏和、FW川口裕之らを揃え、全国大会に臨みますが、3回戦でMF前園真聖やFW城彰二を擁する鹿児島実業に敗れました。(そして2年後、川口擁する清水商業が、城彰二の鹿実にリベンジすることになります。)決勝は、天才レフティ・小倉隆史を擁する四日市中央工業と、松波正信を擁する帝京との対決になりました。試合は前半終了間際、セットプレーから松波が豪快なヘディングシュートで先制。四中工は後半18分、左サイドのクロスを山岡がお返しとばかりにヘディングシュートで同点に。対する帝京は、MF阿部敏之のロビングスルーパスから、松波がこの日2点目、大会7得点目となるアクロバティックなゴールを決め勝ち越し。このまま試合終了かという後半36分、右サイドのフリーキックから、小倉が体を投げ出しながらのダイビングヘッドを決め再び同点に。延長でも譲らず2−2の両校優勝で、2人のスーパーエースが点を取り合う歴史に残る決勝となりました。

平成3(1991)年度 静岡県高校サッカー選手権結果

優  勝:清水商業

準 優 勝 :浜名

ベスト4:東海大一、清水東

ベスト8:静岡北、静岡南、静岡学園、磐田東

全国高校サッカー選手権結果:3回戦敗退

大会優秀選手(ベストイレブン)

GK 川口能活(清水商業・1年)

DF 古川 徹(清水東・3年)

  斉藤俊秀(清水東・3年)

  西ヶ谷隆之(清水商業・3年)

  服部年宏(東海大一・3年)

MF 伊東輝悦(東海大一・2年)

  望月重良(清水商業・3年)

  鈴木宏和(清水商業・3年)

FW 興津大三(清水商業・2年)

  川口裕之(清水商業・3年)

  牧野安正(浜名・3年)

その他の優秀選手

・最優秀新人

 川口能活(清水商業・1年)

・優秀GK

 池田 慎(清水東・3年)

・優秀DF

 門奈俊邦(東海大一・3年)

表彰(MVP・得点王・アシスト王)

MVP

 望月重良(清水商業・3年)

得点王

 平野 孝(清水商業・3年) 9得点

アシスト王

 川口裕之(清水商業・3年)

 太田 渉(藤枝東・1年)

最優秀DF

 西ヶ谷隆之(清水商業・3年)

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