11月9日、第103回全国高校サッカー選手権静岡県大会の決勝トーナメント準決勝が、エコパスタジアムで行われました。
第103回(2024年度)全国高校サッカー選手権 静岡県大会 決勝T準決勝 結果
浜松開誠館 2―1 藤枝明誠
得点:(浜)服部、森下
(藤)キング
プリンスリーグ東海勢同士の対決となった準決勝は試合開始早々に動きます。前半3分、2年生MF・水谷のフリーキックから、2年生FW・服部の巧みなバックヘッドでいきなり先制します。対する藤枝明誠は前半19分、エースFW・水上が左サイドで抜け出すと中央に折り返し。主将のMF・キング英志が合わせますが開誠館DFのブロックに阻まれます。前半26分にも開誠館のディフェンスのミスをつき、水上が狙いますが枠を捉えられません。前半は1−0の開誠館リードで終了しました。
後半に入ると5分、コーナーキックにMF・森下太陽が一度は空振りしますが、服部のフォローから巧みなトラップで左足をコンパクトに振り抜き、2−0と突き放します。点差を詰めたい明誠は後半10分、PKを得るとキング英志がきっちりと決めて1点差に。ここから明誠が攻勢を強めると31分、左サイドを抜け出したMF・大西がキーパーと1対1になるも、開誠館のGK・戸塚が素晴らしい反応で弾き出します。このまま逃げ切った開誠館が、2−1で2年ぶりに決勝に進出しました。
静岡学園 6−1 飛龍
得点:(静)篠塚、岩田、乾2、望月、加藤
(飛)渡邉
絶対王者・静岡学園と今大会のダークホース・飛龍という対照的なチームの対戦となった試合は序盤、飛龍が良い入りを見せます。前半7分、飛龍のスーパーエース・丹羽がフリーキックから静岡学園のゴールを脅かすと、スキンヘッドでおなじみのDF・高原のロングスローからゴール前に迫ります。しかし静岡学園は焦ることなく徐々にペースを掴むと前半28分、右サイドの原のクロスを開誠館ディフェンスがヘディングでクリアしたところを2年生MF・篠塚が軽やかに腿トラップをするとすかさず右足を振り抜き、3試合連続で先制ゴールを挙げます。後半31分にはスピードスターの原が右サイドをぶち抜くとPKを獲得。これをキャプテン・岩田が確実に決めて追加点。さらに38分には、左サイドバックの土田が力強い突破からマイナス気味のクロスを入れると、FW・乾がインサイドで合わせて3点目を奪います。1点を返したい飛龍は前半終了間際、丹羽が個の力で3人を剥がしてシュートを打ちますが、ブロックに合いゴールとはならず、3−0で前半を終了しました。
後半も静岡学園のペースは変わらず、右サイドの原のグラウンダークロスを中央の2人が相次いでスルーという静岡学園らしいトリッキーなプレーで最後はサイドバック・望月が決めて4点目。その後も18分に乾、21分に加藤が決めて6−0と圧倒します。それでも最後まで粘る飛龍は32分に、DF・渡邉が意地のゴールを決めて1点を返します。試合はこのまま6−1で終了し、静岡学園がさすがの強さを見せて2年連続の決勝進出を果たしました。
第103回(2024年度)全国高校サッカー選手権 静岡県大会 決勝
熱戦が続いた全国高校サッカー選手権静岡県大会もいよいよ1試合を残すのみとなりました。11月16日に、エコパスタジアムで決勝が開催されます。
個のテクニックで勝る絶対王者・静岡学園が押し気味に進めることになるとは思いますが、セットプレーという磨き抜かれた武器を持つ浜松開誠館も一発で試合を決める力を持ち、勝負は全くわかりません。近年静岡県の高校サッカーを牽引する2チームの熱戦を期待したいです。
13:00 エコパスタジアム
静岡学園ー浜松開誠館
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