第98回(2019年度)全国高校サッカー選手権 静岡県代表・静岡学園 準々決勝
2020.1.5 駒沢
静岡学園 4−0 徳島市立
得点者:(静)阿部、岩本3
静岡学園の準々決勝の相手は徳島県代表・徳島市立となりました。静岡学園は前半16分、MF・井堀の左コーナーキックから、ファーサイドにポジションを取っていたキャプテン・阿部が打点の高いヘッドで合わせて幸先良く先制します。相手GKをファウルなしで飛び出させない周りの選手の頭脳的なプレーも光った得点でした。さらに前半22分、左サイドの絶妙なフリーキックから、FW・岩本が上手く合わせて追加点を奪います。徳島市立側からすると、まさかのセットプレーからの2失点で、かなりの精神的なダメージを受けた形となりました。その後も静岡学園のペースが続き、前半終了間際にはMF・松村が単騎で右サイドを縦突破してクロスを上げると、またも岩本が合わせて3点目を奪います。岩本は後半30分にもゴール前で混戦となったボールを拾って得点をあげてハットトリックを達成し、大会通算5得点となりました。素早い攻守の切り替えで相手を全く自由にさせず、まさに完勝と言える内容で、準決勝に駒を進めました。
第98回(2019年度)全国高校サッカー選手権 静岡県代表・静岡学園 準決勝
2020.1.11 駒沢
静岡学園 1−0 矢板中央
得点者:(静)松村
静岡学園の準決勝の相手は、栃木県代表・矢板中央となりました。静岡学園は前半から圧倒的にボールを保持して押し気味に試合を進めますが、矢板中央の集中した守備になかなか決定機を作れず、数少ない決定機も矢板中央の1年生GK・藤井陽登の好セーブに阻まれゴールを奪えません。ハーフタイムには川口監督からミドルシュートやセットプレーの活用の指示が出て、後半も攻撃に出ます。その静岡学園に対し矢板中央は後半9分、一瞬の隙を付いて右サイドから中央のMF・宮野に絶妙なワンタッチパスが渡り、ゴール右隅にシュートを狙いますが、ここは静岡学園の2年生GK・野知が横っ飛びで防ぐスーパープレーを見せ、得点を許しません。その後は再び静岡学園が圧倒的に攻め立て、後半だけで15本にも及ぶシュートを浴びせましたが、矢板中央の粘り強い守備に阻まれ、スコアレスの展開が終盤まで続きます。そして誰もがPK戦に突入すると思っていた後半ロスタイム、右サイドのMF・松村がエリア内に走り込むと、その松村にMF・小山から絶妙なワンタッチの落としが入ります。松村はスピードに乗った状態で相手ディフェンスをドリブルでかわしにいき、相手ディフェンスの足がかかったプレーで値千金のペナルティキックを獲得します。大きなプレッシャーが掛かる場面でしたが、松村が自ら冷静に決め、劇的な決勝ゴール。最後の最後に正にエースと言える松村の活躍で、12年前の藤枝東以来の決勝進出を決めました。
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