12月31日、第103回全国高校サッカー選手権の2回戦が行われ、静岡県代表・静岡学園は高知県代表・高知に2−0で勝利してベスト16入りを果たし、3回戦進出を決めました。
第103回(2024年度)全国高校サッカー選手権 2回戦
静岡学園 2―0 高知
得点:(静)天野(佐々木)、篠塚(野田)
静岡学園のスタメンは1回戦と同じメンバーになりました。
試合は開始早々、中盤のこぼれ球を高知に拾われ、パス交換からシュートを打たれるところから始まります。前半3分には、西森がヘッドスプリングロングスローを見せるなど、高知が良い入りを見せました。
しかし静岡学園は前半7分、右サイドのペナルティエリア角辺りで、佐々木と篠塚のパス交換から佐々木が相手の股下を抜く意表を突いたスルーパスを中央に送り、これに走り込んだ天野がスムーズなタッチから右足を振り抜いて幸先良く先制します。
前半10分には、右サイドバックの望月がタイミングの良いオーバーラップから絶妙なパスを前線に送り、センターフォワードの乾が切り返しからシュートを放ちますが、ボールは枠を外れます。
その後は高知の強度の高い守備の前に決定機を作れない時間帯が続きました。前半31分には左サイドを抜け出したウイングの原がグラウンダークロスを乾に送りますが、相手GKが飛び出し阻まれます。
前半は1−0のまま静岡学園のリードで終了。何回か決定機を作って1点を取ったものの、高知のハイプレスの前にボールロストも多く、静岡学園らしさをあまり見せることができなかった前半でした。
後半も序盤の5分に、高知のエース・門田に強烈なシュート見舞われるなどリズムを掴めない静岡学園は、後半12分、望月と土田の両サイドバックに代えて、野田と鵜澤を投入します。
その2分後、絶妙なタイミングでオーバーラップした野田に佐々木からパスが送られ、中央にクロス。これに篠塚が合わせ、欲しかった2点目を奪います。野田が投入直後にいきなり結果を出し、格の違いを見せつけました。篠塚も2試合連続のゴールとなり、全国の舞台でもその得点感覚を存分に発揮しています。
後半25分には、左サイドの鵜澤がスラロームのようなドリブルから3人をかわし、シュート。ミスキックとなったボールが中央へのクロスの形となり、右サイドバックの位置からゴール前まで入り込んでいた野田が合わせてゴールネットを揺らしますが、オフサイドでノーゴール。
その後はお互いに決定機を作らせず、2−0で試合終了。静岡学園がベスト16入りを決め、3回戦に進出しました。スコアは同じ2−0ですが、初戦の広島国際学院戦と違って相手のハイプレスと当たりの強さの前に静岡学園本来のサッカーができたとは言えない内容でした。光明としては共にケガ上がりで後半途中から出場した野田と鵜澤が出色のパフォーマンスを見せたことです。本来のレギュラーでもあり、次戦以降はスタメンに入っても全くおかしくないと思います。
静岡学園の3回戦の相手となる反対のやぐらの2回戦・青森山田ー高川学園戦は、前回覇者・青森山田が圧倒的優位と思われましたが、高川学園が2−1で勝利。静岡学園にとっては青森山田より与し易いとは言え、その青森山田を倒した実力は本物で、トルメンタなどトリッキーなセットプレーもあり、最大限の警戒が必要です。本来の静岡学園らしいサッカーでぜひ勝ってほしいです。
準々決勝は1月2日の14時10分にキックオフされます。
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