【公式記録】静岡県高校サッカー選手権(1993年度編)優勝:清水商業高校

【公式記録】高校サッカー選手権静岡県予選

平成5(1993)年度 静岡県高校サッカー選手権決勝

清水商業 2−0 藤枝東

得点者:(清)伊藤、安永

清水商業は、後の日本代表の守護神となるGK川口能活の、プレーだけでなくチームを引っ張るカリスマ性が光る、高校サッカー史上に残る好チームでした。準々決勝は磐田東を2−0、準決勝では静岡学園を1−0で下し決勝に進出。反対側のブロックでは、藤枝東が準々決勝で浜名を2−0、準決勝は東海大一を3−0と快勝し、決勝に名乗りを上げました。

清水商業と藤枝東の対戦となった決勝は前半16分、フリーキックのクイックスタートから清水商業のMF・伊藤亘がロングシュートで先制。藤枝東もFW・安藤達を中心に反撃しますが、清水商業も鉄壁の守備で得点を許しません。そして試合終了間際には、FW安永聡太郎がカウンターから追加点を奪って勝負あり。清水商業が盤石の強さを見せて2年ぶりの優勝を飾りました。

この年の清水商業は、後の日本代表となるGK・川口能活、DF田中誠をはじめ、DF小川雅己、DF鈴木悟らで鉄壁の守備陣を築き、攻撃陣は2年生コンビのMF佐藤由紀彦、FW安永聡太郎に加えて、スーパールーキーのFW藤元大輔ら、スタメンのほぼ全員がJリーグ入りという驚異的なメンバーを擁し、全国大会でも躍動しました。

初戦となる2回戦は京都府代表・洛南を2−0、3回戦は宮崎県代表・鵬翔を3−0、準々決勝は広島県代表・福山蓑陽を3−0と危なげなく下し、準決勝に進出。準決勝は、超高校級ストライカー・城彰二を擁する鹿児島実業との対戦。前半にセットプレーから城がヘディングで繋ぎ、県大会を通じて初失点を喫しますが、前半終了間際、1年生FW・藤本大輔のゴールで同点に追いつきます。しかし後半開始早々にも再びコーナーキックから失点。ここから清水商業が怒涛の反撃を見せて後半23分、DF小川雅己のゴールで同点に追いつきます。このままPK戦に突入し、4人目の鹿実のキックを川口が止め、激戦を制して清水商業が決勝に進出。決勝では国見との優勝候補本命対決になりましたが、準決勝に続くスーパールーキー・FW藤元大輔の得点などで清水商業が2−1と競り勝ち、全国優勝を飾りました。

平成5(1993)年度 静岡県高校サッカー選手権結果

優  勝:清水商業

準 優 勝 :藤枝東

ベスト4:静岡学園、東海大一

ベスト8:清水東、沼津学園、浜名、磐田東

全国高校サッカー選手権結果:優勝

大会優秀選手(ベストイレブン)

GK 川口能活(清水商業・3年)

DF 山田暢久(藤枝東・3年)

  吉野友三(藤枝東・3年)

  田中 誠(清水商業・3年)

  小川雅己(清水商業・3年)

MF 鈴木伸幸(清水商業・3年)

  伊藤 卓(東海大一・3年)

  佐藤由紀彦(清水商業・2年)

FW 安藤 達(藤枝東・3年)

  西澤明訓(清水東・2年)

  安永聡太郎(清水商業・2年)

その他の優秀選手

・最優秀新人

 藤元大輔(清水商業・1年)

・優秀GK

 高橋卓士(藤枝東・3年)

・優秀DF

 市野城太(藤枝東・2年)

表彰(MVP・得点王・アシスト王)

MVP

 川口能活(清水商業・3年)

得点王

 安永聡太郎(清水商業・2年) 7得点

アシスト王

 佐藤由紀彦(清水商業・2年) 5本

最優秀FW

 安藤 達(藤枝東・3年)

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