【公式記録】静岡県高校サッカー選手権(2009年度編)優勝:藤枝明誠高校

【公式記録】高校サッカー選手権静岡県予選

平成21(2009)年度 静岡県高校サッカー選手権決勝

藤枝明誠 2−0 清水商業

得点者:(藤)鈴木、原口

 この年の1番の注目校は、元日本代表で清水商業OBの風間八宏氏を父に持つ、MF・風間宏希(3年)とFW・風間宏矢(1年)兄弟を擁する清水商業でした。

 その清水商業は決勝トーナメント準々決勝で加藤暁秀との対戦になりました。前半14分、まさかの先制を許すも、20分に左CKからMF前澤甲気がヘディングで同点ゴール。さらに28分にはハーフウェーライン手前からドリブルで独走したスーパー1年生・風間宏矢が決めて勝ち越すと、FW岩崎隆太郎、そして弟に負けじとU-18日本代表MF・風間宏希が加点し、4−2と乱戦を制しました。MF・大島僚太らを擁する静岡学園との好カードとなった準決勝は、前半15分、静岡学園のドリブルを奪って速攻を仕掛けると、MF・岩崎のクロスがオウンゴールを誘発し、先制。31分にも左コーナーキックからオウンゴールで2−0とリードを広げます。後半は圧倒的に静岡学園がボールを保持し、16分に、MF・篠原の突破から、FW・広渡が決めて1点差に。猛攻を仕掛ける静岡学園でしたが、後半終了間際に、速攻から風間宏矢が決めて勝負あり。県総体覇者の清水商業が決勝に駒を進めました。

 反対のブロックでは前年度覇者の藤枝東が、決勝トーナメント1回戦で飛龍の3−5と敗れる波乱。その飛龍を延長戦の末3−2で破った常葉橘と、藤枝明誠の準決勝となりました。藤枝明誠は、開始早々右サイドの突破から、エースFW・安藤大介が決めて先制。24分には左コーナーキックから、MF・小川哲生選手がヘディングで押し込み前半の内に2点をリードします。後半、藤枝明誠の運動量が徐々に落ちてくると、常葉橘が押し返し、26分、途中出場の久保山太暉が1点を返しますが、同点には及ばず、藤枝明誠が決勝に進出しました。

 決勝は清水商業ー藤枝明誠のカードとなりました。試合は藤枝明誠が前線からのプレッシングでペースを握ります。そして前半34分、左サイドからのくさびのパスを受けたエースFW・安藤大介がゴールへ背を向けた姿勢から後方へ意表を付いたロビングパスを送ると、FW・鈴木周太がダイレクトボレーで右サイドネットにスーパーゴールを叩き込み先制。藤枝明誠は後半開始早々にも左サイドバック・八木勇輔が抜け出し、折り返しをMF・原口祐次郎が決め2−0と突き放します。対する清水商業は、後半6分、左MFの田村からのラストパスにMF・風間宏希が合わせますが、藤枝明誠主将の小川哲生が絶妙なタックルで防ぎます。その後もU17日本代表のDF・藤原賢土選手を中心に清水商業の猛攻を防ぎ切り、創部27年目で悲願の初優勝を果たしました。

 藤枝明誠は全国でも堂々とした戦いぶりで、初戦の徳島県代表・徳島商業戦を1−1の末PK戦で下すと、続く2回戦は強豪の長崎県代表・国見に対し4−1と快勝、続く3回戦の岐阜県代表・岐阜工業戦も1−0と接戦を制しました。準々決勝の大阪府代表・関西大一戦は1−4と力尽きましたが、堂々のベスト8進出となりました。

平成21(2009)年度 静岡県高校サッカー選手権結果

優  勝:藤枝明誠

準 優 勝 :清水商業

ベスト4:常葉橘、静岡学園

ベスト8:袋井、飛龍、静岡西、加藤暁秀

全国高校サッカー選手権結果:ベスト8

大会優秀選手(ベストイレブン)

GK 甲斐透真(藤枝明誠・3年)

DF 藤原賢土(藤枝明誠・3年)

  加藤大介(静岡学園・3年)

  浜名裕太(清水商業・3年)

  井出浩平(清水商業・3年)

MF 風間宏希(清水商業・3年)

  松下夏月(常葉橘・3年)

  辻 俊行(藤枝明誠・3年)

  小川哲生(藤枝明誠・3年)

  鈴木周太(藤枝明誠・3年)

FW 風間宏矢(清水商業・1年)

その他の優秀選手・チーム

・最優秀新人

 風間宏矢(清水商業・1年)

・優秀GK

 長谷川佑樹(清水商業・3年)

・優秀DF

 増田浩史(藤枝明誠・3年)

・フェアプレー賞

 清水商業

表彰(MVP・得点王・アシスト王)

MVP

 小川哲生(藤枝明誠・3年)

得点王

 沢上竜二(飛龍・1年) 4点

アシスト王

 該当者なし

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