平成３０（2018）年度 静岡県高校サッカー選手権決勝
浜松開誠館 ２−１ 静岡学園
得点者：（浜）山田、オウンゴール
（静）鈴木
この年の優勝候補は、プリンスリーグ東海首位の静岡学園、同３位の浜松開誠館、県総体優勝の藤枝東、前年度覇者の清水桜が丘といったチームが挙げられていました。その４校は決勝トーナメント1回戦で全て勝利し、順当に準々決勝に駒を進めます。
静岡学園―清水東の準々決勝は、静岡学園の攻撃力が爆発。ＦＷ・塩浜の２ゴールをはじめ８－０で圧勝しました。清水桜が丘―富士市立は接戦となりましたが、前半に小長谷が挙げた得点を守り切り、清水桜が丘が１－０で勝利。浜松開誠館は常葉橘に対し、岡島、川畑が前半に挙げた得点を守り切って２－０で勝利し、第１シードの３チームが揃って準決勝に進出しました。準々決勝のもう１試合、藤枝東と藤枝明誠の藤枝対決は、前半３５分、藤枝明誠がフリーキックから草ケ谷のゴールで先制。その後は藤枝東が猛攻を仕掛け、後半に田村のゴールで同点に追いつきます。お互いに譲らない試合は延長戦でも決着が付かず、ＰＫ戦の末藤枝明誠が勝利し、準決勝に駒を進めました。
静岡学園―清水桜が丘の準決勝は前半１３分、静岡学園のＭＦ・浅倉廉のコーナーキックをエースＦＷ・塩浜が合わせて先制します。その後は清水桜が丘が激しいプレッシングで静岡学園のパスワークを封じてペースを握り、サイドを起点に攻勢に出ますが、静岡学園のＧＫ・木佐貫を中心に集中した守備でゴールを割らせず、１－０で静岡学園が勝利。２年連続の決勝進出を果たしました。
準決勝のもう１試合、浜松開誠館―藤枝明誠の対戦は、浜松開誠館が前半１１分、コーナーキックの折り返しをセンターバックの主将・山田が決めて先制します。その後は藤枝明誠が決定機を作るも決めきれない展開の中、前半終了間際、浜松開誠館のサイドバック・児玉の左クロスからＦＷ・弓場が頭で合わせて２－０と突き放します。後半は得点が入らない時間帯が続きましたが、後半３７分、浜松開誠館のＭＦ・川畑が豪快なミドルシュートを突き刺すと、続く３９分には前がかりになる相手の背後を付いた弓場のゴールで勝負あり。決定機を着実にものにした浜松開誠館が４－０と快勝し、決勝に駒を進めました。
プリンスリーグ東海で首位を争う、決勝にふさわしいカードとなった静岡学園―浜松開誠館の試合は序盤から、出足で勝る浜松開誠館がペースを握ると前半２６分、準決勝に続いてコーナーキックから主将の山田が決めて先制します。さらに後半３分には浜松開誠館のＭＦ・川畑のフリーキックがオウンゴールを誘い、２－０とリードを広げます。追いつきたい静岡学園は、後半から投入したＭＦ・神田や塩浜を中心に攻勢を強め、後半１７分にエース・塩浜のアシストからＭＦ・鈴木が決めて１点差に詰め寄ります。その後も猛攻を仕掛ける静岡学園ですが、浜松開誠館のＧＫ・菅沼がビッグセーブを連発しゴールを死守。浜松開誠館が、県総体を含め４回目の決勝にして、悲願の初優勝を果たしました。
全国大会での浜松開誠館は、長崎県代表・長崎総科大付との１回戦になりました。序盤から激しいプレスでペースを握り、ＦＷ・弓場のドリブル突破やサイドバック・市川の攻撃参加などでペースを握りますが、得点にまで至りません。後半１７分には市川の縦パスから岡島がワンタッチでゴール前へ送り、前田がＧＫとの１対１を迎えますが決めきれません。すると後半２３分、長崎総科大付に右サイドを突破され、クロスから痛恨の失点を許します。その後は浜松開誠館が攻勢を強めますが、ゴールをこじ開けることはできず。静岡県代表として痛恨の４年連続の敗退となりました。
平成３０（2018）年度 静岡県高校サッカー選手権結果
優 勝：浜松開誠館
準 優 勝 ：静岡学園
ベスト４：清水桜が丘、藤枝明誠
ベスト８：藤枝東、清水東、富士市立、常葉橘
全国高校サッカー選手権結果：１回戦敗退
大会優秀選手（ベストイレブン）
GK 菅沼一晃（浜松開誠館）
DF 山田梨功（浜松開誠館）
秋山 仁（藤枝明誠）
武内 魂（静岡学園）
MF 川畑 陸（浜松開誠館）
八木亮太（清水桜が丘）
築地健人（清水桜が丘）
清水綾馬（静岡学園）
FW 岡島温希（浜松開誠館）
弓場堅真（浜松開誠館）
塩浜 遼（静岡学園）
その他の優秀選手・チーム
・優秀GK
木佐貫峻矢（静岡学園）
・優秀DF
江口正太郎（静岡学園）
・最優秀新人
熊取谷一星（浜松開誠館）
・フェアプレー賞
浜松開誠館
表彰（MVP・得点王・アシスト王）
MVP
山田梨功（浜松開誠館）
得点王
弓場堅真（浜松開誠館）
アシスト王
浅倉 廉（静岡学園）
コメント