平成6(1994)年度 静岡県高校サッカー選手権決勝
清水商業 2−1 静岡学園
得点者:(清)安永、佐藤
(静)久保山
前年度の選手権覇者である清水商業は、川口や田中誠ら守備陣は抜けたものの、前線の軸だったFW・安永やMF・佐藤が残り、この年も全国総体、全日本ユース選手権優勝と、4大会連続日本一という偉業を成し遂げていました。
県選手権でも当然優勝候補筆頭と目される中、決勝トーナメント1回戦で静岡北を5−0、浜松南を2−0と危なげなく下し、決勝進出。
もう一方のブロックは、後の日本代表となるFW・西澤明訓を擁する清水東が有力と見られていましたが、決勝トーナメント1回戦で静岡学園が3−1と快勝。静岡学園は準決勝でも決勝トーナメント1回戦で藤枝東を下した聖隷学園に対し、4−2と打ち合いを制し、決勝に進出しました。
清水商業ー静岡学園の決勝となった試合は、清商エースの安永、10番の佐藤を徹底マークした静岡学園がペースを握り、後に安永とエスパルスで2トップを組むことになるFW・久保山由清が前半27分に先制ゴール。この年の清水商業の県内初失点をつけました。
しかし清商は後半24分、エースFW・安永聡太郎が相手DF2人をかわして同点ゴール。1−1のまま延長に突入した延長後半7分、今度は10番のMF・佐藤由紀彦が押し込み、決勝ゴール。両チームのエースが点を取り合った試合は、清水商業に軍配が上がりました。
全国選手権でも当然優勝候補筆頭に挙げられましたが、2回戦で後の日本代表守護神・楢崎正剛擁する奈良育英に1−0で完封され、まさかの敗退となってしまいました。
平成6(1994)年度 静岡県高校サッカー選手権結果
優 勝:清水商業
準 優 勝 :静岡学園
ベスト4:浜松南、聖隷学園
ベスト8:清水東、藤枝東、浜松西、静岡北
全国高校サッカー選手権結果:2回戦敗退
大会優秀選手(ベストイレブン)
GK 石野智顕(清水商業・3年)
DF 加藤泰明(清水商業・3年)
朝比奈伸(清水商業・3年)
松原忠明(清水商業・2年)
向島 満(静岡学園・3年)
MF 山西尊裕(清水東・3年)
牧野直樹(静岡学園・3年)
佐藤由紀彦(清水商業・3年)
FW 鈴木 滋(聖隷学園・3年)
久保山由清(静岡学園・3年)
安永聡太郎(清水商業・2年)
その他の優秀選手
・最優秀新人
山崎光太郎(清水東・1年)
・優秀GK
村松勇輝(静岡学園・2年)
・優秀DF
大河内康博(浜松南・3年)
表彰(MVP・得点王・アシスト王)
MVP
佐藤由紀彦(清水商業・3年)
得点王
佐藤由紀彦(清水商業・3年) 6得点
アシスト王
森山敦司(静岡学園・2年) 4本
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